概要：

蘇州聯訊 S3022F 高精度SMUは、コンパクトで効率的で費用対効果の高いダブルチャンネルベンチトップ型SMUで、電圧と電流を同時に出力・測定することができます。これらの機能はS3022Fを高分解能と高精度を必要とする各種IV (電流と電圧) 測定タスクの理想的な選択とさせています。S2026Hは幅広い電圧(±200 V)と電流(±3ADCと±10Aパルス)の範囲に対応し、優れた精度、6 1/2桁の表示(最低10fA/100nVの表示分解能)および優れたカラーLCDグラフィックユーザーインタフェース(GUI)を持っています。また、複数のタスクに基づく表示モードがあり、テスト、調整、特性評価の効率を著しく向上させました。これらの特徴により、S3022F SMUは非常に優れたソリューションとなり、特にダブルチャンネルの出力により、ばバイポーラトランジスタなど各種の2ポート、3ポートのデバイスを簡単かつ正確に特性評価をすることを可能にしました。

SMUを利用してMOSFETの特性を評価

SMUは一つの計器内に電流源、電圧源、電流計と電圧計を搭載しており、液晶パネルまたは上位機ソフトウェアを通じて各機能間で簡単に切り替えることができます。従来の直流電源とは異なって、SMUは四つの象限で独立してIVテストを実施することができます。SMUには電圧・電流のクランプなど各種保護措置があり、デバイスに損傷を与えないように出力を限定することができます。また、S3022F SMUは±10 Aのパルス出力にも対応しています。パルス出力は、テスト対象が過熱してデバイスの損傷やテスト結果の異常を防ぐことができ、熱に対する感度が高いシーンでのテストに対する理想的な選択肢となります。

トランジスタの特性評価は主に以下のパラメータが必要。

MOSFET出力特性曲線

MOSFETの出力特性曲線は、ゲート-ソースのVGSが定数の場合のドレイン電流IDとドレイン-ソース電圧VDSとの関係を表します。

テスト手順：

1.ゲートステップ電圧VGSを設定

2.VGSステップ電圧ごとに、VDSは設定された范囲に従って電圧掃引を実施

3.各VDS電圧掃引ポイントでのドレイン-ソース電流を記録

しきい値電圧VTH

VTHはVDSが定数の場合、ドレイン-ソース電流がゼロよりも大きいときに必要な最小のVGSの値です。

テスト手順：

1.ドレイン-ソース電圧VDSを特定の値に設定

2.一定の範囲でVGSを掃引し、掃引中の各ポイントのドレイン電流IDを記録

3.線形回帰によるVTH値を計算

低周波相互コンダクタンスgm

gm数値の大きさはVGSがID制御効果の強さを表します

MOSFETは定電流領域で動作し、かつVDSが定数の場合、IDの微小な変化量Delta IDとその変化を引き起こすDelta VGSの比率を低周波相互コンダクタンスと呼びます。つまり：

gm=Delta ID/Delta VGS

S3022F ダブルチャンネル、同期トリガに対応し、計器1台で3ポートのデバイスの特性評価を簡単かつ迅速に実施できます。

S3022F 計器1台で3ポートデバイスの特性評価を実施できます。

簡単かつ迅速のIV特性評価

S3022F 液晶パネルと上位機のソフトウェアでの操作が可能で、ユーザーがフロントパネルやGUIで簡単に操作できます。

S3022F 液晶パネル画面

液晶パネルのオペレーションインタフェースで電圧源出力、電流源出力、電圧測定、電流測定などSMUモードをそのまま選択することが可能です。また、出力幅と保護制限も設定できます。右側のショートカットボタンを押して、簡単に設定、掃引、高度な設定、トリガ、システムなどの機能画面にアクセスできます。

S3022液晶パネル掃引設定画面

掃引パラメータは、電圧・電流掃引の選択、掃引条件の設定ができます。また、掃引モードでは、線形掃引、対数掃引、連結リスト掃引などにも対応できます。

便利な液晶パネル以外、S3022Fは上位機でのGUI操作にも対応しており、GUIを介して遠隔操作が可能です。

S3022F  GUI掃引設定画面

S3022F GUI 描画画面

まとめ

蘇州聯訊高精度SMUはバイポーラトランジスタやその他の各種デバイスのIV特性評価を上手に実施することが可能で、その広い電流と電圧測定範囲は (100 fA/100 nvから10 A/200 Vまで) 優れた測定性能を保証し、従来よりも正確で、簡単にデバイステストを行うことに役立ちます。

聯訊 SMUシリーズには以下の機器が含まれています。                

蘇州聯訊SMUは使いやすいグラフィカルユーザインタフェースがあり、多様な機能と特徴を備えており、簡単で迅速な測定に役立ち、USBとLANインターフェイスで遠隔制御できます。

SMUの詳細と技術サポートについては、蘇州聯訊にお問い合わせください。