正確な波長測定と校正のテストは可変波長LDにとって重要なテストであり、通信チャンネルの増加に伴い、最初の40ウェーブから今最大の800ウェーブに達し、ウェーブごとに波長測定計を用いて可変波長LDを校正する必要があるため、迅速で正確な波長テストはこれまで以上に重要になっています。

FWM8612はフィゾー干渉計の技術に基づいて、温度安定化制御干渉計、多重干渉計とリニアアレイCCD検出器を組み合わせたものです。従来のマイケルソン干渉計に基づく通常の波長測定計とは異なり、FWM8612は全固体構造で、非機械運動部品の光学設計により、非常に高い測定精度(0.5pm) を確保できると同時に超高速の測定レート (最大1kHzの波長リフレッシュレート) を実現しています。外部トリガーと高速パワー検出機能と組み合わせることで、FWM8612は波長とパワーの同期過渡変化を正確に観測するための最適な選択肢となります。

蘇州聯訊FWM8612高速波長計

FWM8612の主な特徴

・波長精度が高い: ±0.33ppm(標準値: ±0.5pm) 、Bristol （アメリカ）、438B/Yokogawa（日本）、AQ6150/Keysight（アメリカ）86120B/Cシリーズなどの通常の波長測定計より優れて、0.3pmという業界で最高精度の波長測定計の精度に相当し、波長校正と計量に使えます。

・0.1pm/12.5MHzの波長分解能。

・全固体構造、非機械運動部品の光学設計、テスト速度が速い: 1kHzのリフレッシュレートは、過渡的な波動の波長およびパワーテストに適し、iTLA、DBRとコヒーレント通信モジュールのテスト時間を大幅に短縮します。

・iTLAと可変波長LDの高速波長テストに適しています。

・広帯域モードに対応でき、96Gbaud変調光信号の正確な波長を測定可能。

・ドリフト測定に対応し、最大・最小値が表示可能。

・外部または内部トリガーに対応し、FPGAを使用して波長/パワーの同期収集を駆動し、SMU高精度ソースメーターに合わせて同期してテスト可能で、収集信号が正確であることを確保します。

・SCPI標準コマンドを使用して、Keysight/Yokogawaなどのメーカーの対応する命令セットと互換性があります。

・各種CoC/TOSA/Moduleなどの光学デバイスの波長パワーテストに適しています。

利用シーン1: シングル・サンプリング・モード

蘇州聯訊FWM8612波長計は、通常のシングル・サンプリング・モードで最大200Hzのサンプリングレートに達することが可能で、通常のマイケルソン干渉計ベースの多波長計の20～100倍のレートに達し、パワー精度<0.5dBで、繰り返し性<0.02dB。

FWM8612シングル・サンプリング・モードのテスト結果

利用シーン2:内部トリガーサンプリングモード

蘇州聯訊FWM8612はトリガ信号発生器を搭載し、下図に示すような高速測定機能により、1000Hzを内部トリガとして通常の機械式光スイッチの切り替え周期と安定性を測定する場合、可変波長LDの過渡的な波動の波長とパワー情報を観察することができます。

FWM8612内部トリガーサンプリングモード

利用シーン3: 外部トリガーサンプリングモード

蘇州聯訊FWM8612 高速波長計は5V TTLのトリガレベルに対応し、サンプリングレートは最大1000Hzの外部トリガで、可変波長LDのスキャンスペクトル図を同期測定し、可変波長LDのModeMapスキャンとチャンネル校正を行い、パルスLDの波長・パワーを同期にモニタリングできます。

FWM8612 外部トリガーサンプリングモード

FWM8612 可変波長LD Mode Mapテスト

利用シーン4: 広帯域作業モード

通常の可変波長LDテストは、変調せずに波長校正とテストを行われています。マイケルソン干渉計ベースの光波長計でも、聯訊のフィゾー干渉計ベースの高速波長計でも、狭線幅LDの正確な波長測定に適しています。ただし、一部特定の場面 (テスト対象設備) では、変調信号で波長テストを行う必要があります。周知の通り、高速変調は本来の狭線幅LD (線幅は通常kHz~MHz) スペクトルを拡幅させます (96Gbaud変調信号)。次の図に示すように、波長をいかに正確にテストすることが新たな課題となっています。

無変調LD信号スペクトル（左） 変調LDスペクトルの拡幅(右)

業界標準であるアメリカのKeysight 86122Cと日本のYokogawa AQ6151B光波長計は、波長精度仕様はline width<2.5GHzしか確保できず、この変調帯域幅以上の信号での波長精度は保証できません。広帯域変調信号の正確な波長の測定要件を満たすために、FWM8612は従来のもとに基づいて改善し、最後に400G QAM16 (96 Gbaud)信号の正確な波長の測定を実現しました。次の図に示すように、蘇州聯訊FWM8612は広帯域変調信号の長期テストにおいて、アメリカのKeysight86122Cより優れた安定性を達成しました。 (青色はFWM8612のテスト結果、オレンジ色はKeysight 86122Cの長期安定性テスト結果で、そのピークがFWM8612より高いです。）