
2026.05.19 | 影響要因 | 詳細解説 | OLT性能への影響 |
| ONUのプリアンブル長(タイミング) | プリアンブルは、ONUバーストパケットの開始識別子であり、OLTにおけるクロック同期やしきい値調整に使用されます。プリアンブル長およびそのタイミングに対する要件は、機器メーカーによって異なります。 | OLTが特定のONUのプリアンブル仕様と互換性がない場合、クロックレコーバ(クロック抽出)の失敗やデータ解析エラーを引き起こし、パケットロス(パケット損失)やビット誤り(誤り率の悪化)に繋がるおそれがあります。 |
| バーストパケット・ガードタイム | 信号の重複(衝突)を防ぐために設定される、隣り合う2つのONUバーストパケット間の時間間隔です。 メーカーによって最小ガードタイムの要件は異なります(例:12バイト、20バイトなど)。 | ガードタイムが短すぎるとパケット間で信号の衝突(コリジョン)を引き起こす原因となり、逆に長すぎると帯域幅リソースが無駄になり、上り伝送効率の低下を招きます。 |
| デュアルONUパケットパワー差 | 実際の運用シナリオにおいて、距離のばらつきやモジュール個体間の性能差により、OLTが受信する2つの連続したバースト信号間に大幅なパワー差(Loud/Softパケット:強弱パケット)が生じることがあります。 | OLTのダイナミックレンジが不十分であったり、しきい値調整(判決門限の設定)が遅れたりすると、低パワーのパケットが「無効な信号」と誤判定され、データ損失を招くおそれがあります。 |
| OLTレシーバSD信号ジッタ | SD(Signal Detect:信号検出)信号は、OLTがバーストパケットの開始と終了を識別するために使用されます。このSD信号にジッタが存在すると、SDトリガのタイミングにズレ(偏差)が生じる原因となります。 | これにより、データパケットの開始位置の識別においてエラーが発生し、未検出(バースト見落とし)や誤検出(誤警報)を引き起こすことで、フレームの完全性(インテグリティ)に影響を及ぼすおそれがあります。 |
| OLTレシーバのリセット位置とパルス幅 | リセット(Reset)信号は、OLTレシーバが新しいバーストパケットを受信する前に、回路状態を初期化(リセット)するために使用されます。トリガの位置(例:プリアンブル内、またはプリアンブルの前)およびパルス幅の定義は、機器メーカーによって異なります。 | リセット信号の位置やパルス幅の不整合(ミスマッチ)は、レシーバの回路状態が「受信準備未完了」となる原因になります。これにより、クロックリカバリ(クロック抽出)やしきい値調整の失敗を引き起こし、最終的にビット誤り(BERの悪化)を発生させるおそれがあります。 |
| TIAチップのロット間ばらつき | トランスインピーダンスアンプ(TIA)は、光電流を電圧に変換するコアコンポーネント(主要部品)です。バースト信号に対する応答速度は、TIAの製造ロットによって異なる場合があります。 | 応答速度が不十分な場合、信号エッジの歪み(ディストーション)やクロックリカバリ(クロック抽出)の遅延を引き起こし、ビット誤り率(BER)の悪化を招きます。 |
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